メイクに最適な照明は?自然光/人工光のオススメ照明も紹介
このページでは、「メイクに最適な照明」について調査します。
照明によってメイクの見え方が変わる理由、青い照明だと血色が悪く見える理由など、「照明がメイクに与える影響」についても解説します。
「色温度」や「補色」などの関連も含め、かなり詳しく解説していきます!
Q&A
メイクに最適な照明は何ですか?
自然光です!
ですが、いつでも自然光でメイクできるわけではありません。
このページの後半では、人工光でオススメの照明も紹介します!
「自然光」とは
自然光は、太陽や月、星、火など、自然界の光源が発する光を指します。
太陽光が最も一般的な自然光であり、日中や夜間などで光が変化します。
メイクで照明が大切な理由
そもそも、なぜメイクでは照明が大切なのですか?
照明でメイクの見え方が大きく変わるからです。
多くのメイクアップアーティストや専門家の方々が、メイクをうまく仕上げるためには照明が重要だと考えています。
適切な照明を使うと肌や化粧品の色味を正しく把握でき、顔の周りに均一に拡散した照明を使うと、顔の陰影などを正しく把握できます。
適切な照明で照らすことで、メイクをバランスよく仕上げやすくなるのです。
照明でメイクの見え方が変わる理由
照明によって、なぜメイクの見え方が変わるのですか?
照明の「色温度」が違うからです!
「色温度」とは
色温度は、光の色合いを表す指標の一つであり、主にケルビン(K)で表されます。
色温度が高いほど、光は青みがかり、低いほど赤み(オレンジ)がかります。
光の種類 | ケルビン値 | |
---|---|---|
晴天の空 | 12000 – 27000K | |
フラッシュライト、ストロボ | 5500K – 7000K | |
太陽光 | 5500K – 6500K | |
白色の蛍光灯(オフィスの照明) | 3500K – 4100K | |
温白色の蛍光灯 | 3000K – 3500K | |
標準の白熱灯 | 2300K – 2500K | |
ろうそくの光、日没・日の出 | 1900K – 2000K |
モデル写真を使って、色温度による変化を見てみます!
左端と右端の写真では、メイクの印象がかなり違いますね。
はい、色温度によって、メイクの見え方が変わってしまいます…。
なので、
太陽光の色温度(5500K – 6500K)は、自然でバランスの取れたスペクトルを持っているため、メイクに最適だと言われています。
太陽光(自然光)は、肌のディテールや色味をくっきりと見え、メイクをより鮮明に見ることができます。
また、太陽光はフルスペクトルの光を提供しています。
そのため、太陽光のもとでメイクをすることで、色調補正や陰影の細かい部分をより正確に把握することができます。
総じて、自然光は物体の本来の色を正確に反映するため、メイクや撮影などに「最適」というわけです。
メイクだけでなく、コスメを選ぶ際も自然光のもとで試すと本来の色味を確認することができるためオススメです!
青い照明だと血色が悪く見える理由
色温度によって見え方が変わるのは分かりました!
では、
青い照明だと、なぜ血色が悪く見えるのですか?
青は、黄色やオレンジの「補色」だからです。
「補色」とは
色彩学における色相環で、正反対に位置する色の組合せを指します。
色の三原色を混ぜる「減法混色」では、補色を重ねると明るさが減り、黒あるいはグレーになります。
モデル写真を使って、補色の例を見てみます!
確かに青い照明だと顔色が悪そうですね…。
このように補色により暖色系が中和されて色味のバランスが取れないため、
青い照明のもとで見ると、いつもよりメイクが悪く見える場合があります。
メイクに最適な照明の条件
では、自然光でメイクすれば解決ですね!
いえ、いつでも自然光でメイクできるわけではないため、難しいかもしれません…。
太陽がない夜は自然光でメイクできませんし、
日の出/日没と、正午の太陽では、色温度が大きく異なります。
では、どんな照明を使えばいいのですか?
普段のメイクでは、
「自然光に近い条件の人工光」がオススメです!
ここで、自然光と人工光のメリットとデメリットを簡単にまとめました。
自然光 (太陽光) | 自然な色温度とスペクトルを提供し、肌の本来の色味を忠実に再現できる 色調や陰影が均等で、メイクの仕上がりが自然に見える | 天候や時間に左右され、一定の明るさが得られないことがある 屋内でのメイクでは強さや位置の調整が難しい |
人工光 | 一定の明るさを確保しやすく、調整ができ便利 さまざまな色温度の照明がある | 質感や色味が自然光に比べて不自然になることがある 色温度によって、色味を歪ませる可能性がある |
この自然光と人工光の両方のメリットを兼ね備えている照明が、
メイクにオススメの「自然光に近い条件の人工光」ということですね!
その通りです!
まとめとして、照明の条件をリストアップしました。
メイクにぴったりな照明の条件
- 太陽光に近い色温度(5500K – 6500K)に対応している照明
(本来の色味をチェックできるためオススメです) - 正面から均一に照らす照明
(顔の陰影などを正しく把握できるためオススメです) - 調整しやすい照明
(色温度や角度・位置などを調整できると、目的に合わせて応用できるためオススメです)
メイクにNGな照明の条件
- 寒色系の照明
(肌やメイクの黄色やオレンジの色味を打ち消してしまうためNGです) - 暖色系の照明
(顔色が健康的に見えすが、本来の色味とは異なるためNGです) - 一方向から強く照らす照明
(例えば天井からの強い光は、目の周りのくぼみやクマなどに濃い影を作ってしまうためNGです)
オススメの照明【3選】
最後に、メイクにぴったりな照明の条件をもとに、オススメの照明を選びました!
【1つ目】プロ絶賛!照明付きミラー
「現実が見える鏡」としてメイクアップアーティストの小田切ヒロさんがオススメして話題になりました。
照明と鏡が一緒になっているため、使いやすそうです。
【2つ目】リングライト
ベーシックなスタンド型と違い、アーム型はメイク中に思わず手が当たってリングライトが倒れてしまう…という心配もありません。
コンパクトに収納できてスペースの節約にもなりますね。
【3つ目】鏡に張るタイプの照明
洗面台でメイクをする方には、鏡に張るタイプの照明もオススメです。
不要になった場合には、キッチンや廊下に張るとダウンライトや間接照明としても活躍します。
以上、メイクにオススメの照明でした!
まとめ
自然光です。
太陽光の色温度(5500K – 6500K)は、自然でバランスの取れたスペクトルを持っているため、メイクに最適だと言われています。
色温度が関係しています。
色温度が高いほど、光は青みがかり、低いほど赤み(オレンジ)がかります。
青は、黄色やオレンジの「補色」だからです。
青い照明は、肌やメイクの色味(黄色やオレンジ)を打ち消してしまいます。
「自然光に近い条件の人工光」です。
本来の色味を確認できること、正面から均一に照らすこと、光の強さや位置を調整しやすいことなど、自然光と人工光の両方のメリットを兼ね備えた照明がオススメです。
今回は、「メイクに最適な照明」について調査しました。
最後までお読みいただきありがとうございました!